2007年 07月 18日
ニペソツ山 東大雪の展望台、
2007/7/18
朝4時に起き準備を済ませ薄暗い表に出た、暗いのはどんよりと曇って山間にガスが掛かっているせいだった、肌寒いなかザックの準備をして登山口へ向った。標高1000mほどの登山口に着く頃には雲が切れ朝日が射してきて頭上には青空が広がっている。登山口を5:30出発する。

 丸太2本を並べたチョッと危なっかしい橋を渡ると、直ぐに鬱蒼とした登山道の急登が始まる。ゆっくりゆっくりと体調を確かめながら黙々と歩を進める。気温は早朝と相まって快適だが道端の花は殆ど終わっていた、ニペソツ経験者のOさんに尋ねるとこんな調子が2時間ほど続くという。

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                ウペペサンケ山

途中フラットな休憩場所で振り返ると林間から糠平湖が鏡のように静でその向こうは雲海が広がっている。南方には9月に予定の台形のウペペサンケ山が大きく横たわって見える。エネルギー補給して”天狗のコル”を目標に出発する。同じような傾斜が続く。

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                糠平湖の向こうに雲海

 2時間半程で急な登りが終わり”天狗のコル”に着く小さく平らなテント場があるが苦手な私としては「よくも、まあ、こんなところまでテントを担ぎ上げキャンプが出来るものだ」と思う。見上げると前天狗の頂上辺りが見えて来た。

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          石狩岳山塊の奥に残雪の表大雪の山並み

 時々頭をぶつけたりしながら、岳樺やミヤマハンノキのトンネルをくぐり抜けると、突然にガレ場に躍り出た。目を上げると残雪美しくクッキリと旭岳からトムラウシの大雪山連峰が青空に浮かんでいた。「オーッ!・スゴイ!」皆の感嘆の声が響きます。こんな景色が見れるからやめられない。

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               石狩岳を背に前天狗を行く

 ゆっくり風景を愉しんで、 トンネルをもう一度くぐり終えると樹林限界となり岩場とハイマツとハンノキの低木帯が続き高山植物が一面に現れるが、花の時期は終わりに近いのだろう、花の群落とまではなっていない、今はイワブクロが盛りと瑞々しく咲いている。珍しくエゾウサギギクが咲いていてカメラに収めた所で前天狗のガレ場を登りきっていた。

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        前天狗まで登るとドッカーンと聳えるニペソツ

 「今日のクライマックスだ。此処まで来たら今日の目的は達したようなものさ!」写真やガイドブックで見たそれ以上の風景が広がっています。
思わず感激の叫びが出ます。「ヤッター!・見えたぞー!・ヤッホー!」多少パニック状態でシャッターを押し捲ります。背景には十勝連峰が端から端まで一目です。青空に鋭く尖ったニペの山容を眺めながら大休憩を取るのでした。

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山頂をズーム

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               天狗平とニペソツ

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天狗平から100mの下り

 すでに4時間を越えています、当然元気な山仲間はニペ山頂へ行く気満々です。「此処まで来たのだからゆっくり行ってみよう」とカメさんチーム宜しく腰を上げるのでした。
 でも此処からが大変なんです。7~80mの谷を降りて登り”天狗平”へさらに100m以上下り300mの登りです。尾根は細く一歩一歩細心の注意をはらって歩きます。ニペソツ山の山容を何とか表現したいのですが私の腕とワイド側28mのレンズでは「ハバケル」(収まりきれない)のです。

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稜線に刻まれた登山道

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天狗岳とニペのコルで一休み

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山頂間近!ゆっくり行くとこんな構図が撮れるよ(笑)。

 急峻な北斜面をゆっくりと登りトラバースし目を上げると大雪連峰から十勝連峰が一つながりで望めます。ガレ場に差し掛かると「ピチッ・ピチッ」とナキウサギの鳴く声がします。出来るなら1時間程留まり写真に撮りたいところだが先行隊の姿も見えない。トラバースを終えて西斜面に出ると頂上間近の先行隊が確認できた。最後の頑張りで東大雪の最高峰2013mを登ることができた。

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振り返ると天狗平と天狗岳が・・

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表大雪を正面に緊張と満足の下山
 なんと6時間半(休憩含む)掛かり、帰りの辛い登り返しと長い下りと全工程12時間のニペソツ登山でした。
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by sdezaki | 2007-07-18 21:28 | ゆったり山歩 | Comments(4)
Commented by skimama at 2007-07-22 06:51
ニペとウペペ、そしてトムラ、考えたら我が家では一番慣れ親しんだ山かもしれません!(私は眺めるだけの)
素晴らしい写真から、その行程の厳しさ、その喜び、伝わってまいりました!
ニペのあの鋭いそして美しいピークの姿はどこから眺めても目に入りました。ウぺぺの屏風とともにほんとうに好きな山なのです。

素晴らしい写真!堪能させていただきました。ありがとう♪
Commented by sdezaki at 2007-07-22 12:30
Skimamaさん
ヤッホーです。まだニペの感動が残ってます、ニペの山容の美しさ愉しんで貰えましたでしょうか。
Commented by jyonko7 at 2007-07-22 14:54
ニペソツ登山お疲れ様でした、写真と紀行文を拝見して感動が伝わってくるようです。
来年はぜひの思いを胸に登った気分を味わいました、ありがとうございます。
Commented by sdezaki at 2007-07-23 00:11 x
jyonko7さん
日帰り最長時間の登山でした、疲れましたが感動いっぱいの価値ある登山でした。山頂にエゾルリソウが有りましたけど如何でも良くなりました。


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