2007年 07月 04日
雷雨のあとの夕焼けは雲海に浮かぶ夕張山地の山々が影絵のように形を刻々と変える。ふと目を覚ますと鶯が五月蝿いほどさえずり続けるている、まだ3時半だというのに鶯という鳥は随分早起きな・・・と感心する。 空の青さがだんだんハッキリして雲一つなく十勝岳の噴煙が朝日に照らされ白さが際立つようになる。「今日は綺麗な写真が撮れそうだ!」。昨晩の晴天乞いが効いたか?!。 各自朝食を済ませ凌雲閣駐車場へ向い6:30登山口を出発する。富良野岳が雲一つない青空に聳えている。安政火口入口で一息入れ、D尾根の登りに掛かる、今日は体調が良さそうだ、D尾根まで楽に登りきった。 此処までくると富良野岳の全容が見える撮影スポットだ。一服の間に腰に違和感を訴えていたMさんが追いついてきた、どうしても富良野岳の花園が見たいらしい。 上ホロ分岐にはたっぷりの雪渓が残っていて、東京からの女性10名ほどのツアー客が朝食で腹ごしらえをしていた。彼女達を追い越して三峰山沢の雪渓で一服すると雪渓の谷沿いに冷たい風が吹き抜ける。 此処から富良野岳肩分岐までの長いトラバースになる、急な登りを終えた処にある小さな花園を期待したがそこも雪渓があり雪渓のはずれにエゾイチゲやキバナシャクナゲが僅かに咲いているだけ、今年は時期が早すぎて此処より上に花は咲いていないのではないかと不安になる。 トラバースを続けると、馬蹄形に回ってきたので右下の谷の向こうに凌雲閣が随分近く見え、振り返ると秀麗な十勝岳を頂点に三段山・上ホロカメトックが青空に聳えていて、幾度振り返ってみても美しく何度も何度もシャッターを押してしまう。 肩分岐への最後の登りに来るとシナノキンバイの蕾・チングルマ・エゾノツガザクラなどが顔を見せ始めた。下方には雲海が美しく広がっている。ナナカマドとハイマツ帯を超えると広い富良野岳肩分岐に到着した。歓声があがる。連なる山に湧き上がる雲がなんとも美しいのだ。 エネルギー補給をして最後の急登に取り掛かる、急な階段道を登り尾根に出るとスゴーイ!、急な斜面一面がハクサンイチゲの群落だ!エゾコザクラ・が混ざり頂上まで続いている、すっかり撮影モードになった我々を東京の団体ツアー客が感激の言葉を交わしながら追い越していく。花を愛でながらいつの間にか山頂に到着した。(登り3:40) 昨晩の晴天乞いで余ったワインを担いできたというのでささやかに乾杯をさせてもらった。少し早めの富良野岳はハクサンイチゲの名山だった。 エゾノハクサンイチゲ エゾコザクラ エゾノハクサンイチゲ ミヤマキンバイ エゾノツガザクラ ヨツバシオガマ
by sdezaki
| 2007-07-04 23:18
| ゆったり山歩
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